【埼玉県寄居町】鮎料理「枕流荘 京亭」(きょうてい)さんで「鮎づくしのコース料理」絶品の「鮎飯」を頂きました。

更新情報:2021年5月20日 東京事変「緑酒」のロケ地としての記述を追加しました。

県内外問わず多くの人々に愛されている、
埼玉県大里郡寄居町の鮎料理旅館「枕流荘 京亭(ちんりゅうそう きょうてい)」さん。

念願であった鮎づくしコースを頂いてきました。
過去にメンバーが伺った時の写真も交えてご紹介したいと思います。

京亭のロケーションとフィルムコミッション

眼下には荒川の流れ、対岸には国の史跡に指定された鉢形城址。
庭園と一体となった素晴らしい景色が広がります。
「京亭」さんは寄居町、名勝玉淀の歴史、文化を語るにおいてとても重要なお店です。

そして現在もミュージックビデオ、映画、ドラマ、CM等のロケ地としても人気があり、
フィルムコミッション等、文化的事業にも協力されております。

2021年5月には東京事変の「緑酒」のミュージックビデオの舞台となり、
その素晴らしい建築や庭、鮎料理を素晴らしい映像と音楽共に配信されております。
記事へのリンクはこちらです。

また、2020年は浜辺美波さんと横浜流星さん主演のドラマ「私たちはどうかしている」の第1話のロケ地として使用されました。
このドラマでも2階の部屋が舞台になりました。

その歴史と文化

「京亭」は浅草オペラの創始者、
「君恋し」「祇園小唄」「唐人お吉の唄」等を作曲した佐々紅華氏(1886-1961)が
寄居の美しい景色に惚れ込み、昭和7年(1931年)に自ら図面を描き、
6年間かけて自邸として作り上げたものです。
素晴らしい庭は、周囲の景色、荒川の流れとの調和し
素晴らしい佇まいの建築で内部の意匠は伝統とモダンが融合しもので、細部に至るまでとても素敵なのです。

同じく寄居町の荒川沿いの名勝「玉淀」に別荘を構えていた七代目松本幸四郎との交流もあり、
1階の部屋には「大正3年(1914年)9月 於 帝劇 七代目幸四郎 雀亭と記してある隈押し(面写)があります。

七代目幸四郎の別荘跡地を公園として整備した「雀宮公園」も京亭からほど近い場所にありますので、
京亭に訪れた際には是非一巡ってみてはいかがでしょうか。

戦時には宮家の疎開先として使用されましたが、昭和22年(1947年)頃に買い戻し、
個人としての使用するに限らず貸席、その後、旅館として営業を開始。
その後、現在に至るまで歴史を引き継ぎ営業されております。

鮎づくしの料理

さて、鮎づくし料理です。
身がホロホロの「煮浸し」、苦味も美味しい「うるか」から始まり
お刺身や旬の野菜などの鮎を中心とした、日本料理を味わいます。
もちろんお酒とともに頂くのも最高ですね。

塩焼きです。
以下の写真は初夏に伺った際のもの。
良い香りの締まった身を頂きました。

季節ごとに焼き方や産地を選び、その時々の美味しい鮎が出されます。
そして今回、秋口の塩焼きです。大きくてふっくらしております。
焼きたてを串を持って頂きました。これもとっても美味しかったです。

名物鮎飯と池波正太郎

そして終盤のお食事であり、メインの一品。
皆様に愛されている絶品の「鮎飯」です。
鮎の骨を取り除き、身をほぐし大葉、ネギを混ぜて頂きます。

池波正太郎氏は鉢形城を舞台にした小説「忍びの旗」を執筆するため、
寄居町を訪れ「京亭」に宿泊、「鮎飯」を食べました。
文庫「良い匂いのする一夜」の中で紹介されています。
鮎飯について「鮎の芳香がめしにうつって実に旨い。」と記しております。

さらに本の中で、鮎飯を自分の小説の中で登場させた事があると書いています。

映像化されている鬼平犯科帳。
「血頭の丹兵衛」の回で、料理上手の与力、村松忠之進(通称ねこどの)が鮎飯をつくり

「私めの工夫はこれで 葱と青紫蘇を細かく刻んで 薬味を入れ
熱々の鮎飯にたっぷりと混ぜて 臭みを消せばこの世と思わぬ美味・・・」と語ります。

このセリフが池波氏の京亭の鮎飯に対する賛辞なのではないでしょうか。

今回久方ぶりに頂きましたが、改めて…まさに美味!
鬼平こと長谷川平蔵も立て続けに三杯(!)食べておりましたが、
そのとおり箸が止まらない美味しさです。

埼玉県寄居町・鮎料理「枕流荘 京亭」さんの「鮎づくしのコース料理」と絶品の「鮎飯」
皆様におすすめいたします。是非一度ご賞味下さい。

お弁当も持ち帰ることができます。

2021年3月には、お弁当を予約し、テイクアウトで頂きました。

定番の鮎飯をたっぷりと。鮎煮浸し、季節のお料理を盛り込んだ贅沢なお弁当です。
電話で予約の上お店にて受け取りました。
京亭さんのの魅力が詰まったお弁当を楽しむことができました。

旅館としての京亭

今回記事を書いて、改めて京亭の素晴らしさと
歴史的価値、重要性を学ぶことができました。
また折りに触れ関連する記事を書ければと思います。

さて、池波氏は著書の中で京亭を旅館としても高く評価しております。
いつか京亭での鮎料理と宿泊。次の楽しみな目標として、
この地での日々を過ごしてゆきたいと思います。

 

関連リンクとアクセス

営業日、ご予約については以下のホームページをご参照下さい。

枕流荘 京亭 ホームページ

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